生命システムは、様々な環境変化や内部状態の揺らぎの下で機能し続けられる頑強性(ロバストネス)を持つ一方で、 環境変化などに対して柔軟に内部状態を変化させる可塑性を持っています。このロバストネスと可塑性が両立できるという点は、 生物システムと人工システムの本質的な違いの一つです.しかし、どのようにして複雑な化学反応のネットワークがその両立を可能とするか、 メカニズムの理解は進んでいません。一方で、大規模な生物実験データが取得できるようになり、 そうしたデータに基づいてシステムの状態遷移やそのロバストネスを議論できるようになりつつあります。我々の研究チームでは、微生物の適応進化や、多細胞生物の発生過程などを題材として、細胞状態のロバストネスと可塑性について、 理論研究と実験研究の双方からの理解を目指しています。
東京大学理学系研究科 物理学専攻 / 生物科学専攻 / 生物普遍性研究機構
113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 理学部一号館 403号室 / 446号室 / 675号室
大学院生を募集しています。研究室見学は古澤(furusawa_at_phys.s.u-tokyo.ac.jp)まで連絡してください。
- 新メンバーが入りました (2021/4/1)
- 理研多階層生命動態研究チームの前田智也さんとD3の岩澤諄一郎さんらによる論文, "High-throughput laboratory evolution reveals evolutionary constraints in Escherichia coli" が Nature Communications に掲載されました。抗生物質など95ストレスでの大腸菌進化実験を行い、得られた高次元データからストレス耐性進化に対する拘束を機械学習を用いて解析しています。 理研, 東大, JSTから共同でプレスリリースを出しています。また, Nature Eco. Evo. Communityにも紹介記事を出しています。(2020/11/24)
- M2の金井雄樹さんが 理学部イメージコンテスト2020にて最優秀賞 を受賞しました。おめでとうございます!(2020/9/1)
- 研究員の大林さんの論文が Frontiers in Microbiology に掲載されました。 細胞内共生進化過程において、シアノバクテリアが共生する以前にすでにバクテリア型(DnaA)の複製開始機構から別の機構へと進化していた可能性を示しています。(2020/4/28)
- 新メンバーがはいりました (2020/4/1)
- ホームページのデザインを新しくしました (2020/2/3)
- M1の⾦井雄樹さんが第57回日本生物物理学会で学生発表賞を受賞しました. おめでとうございます! (2019/9/26)
- 新メンバーがはいりました (2019/4/1)